がんという病気

がんに罹患した患者の心理状態について周りの人たちは知っておく必要がありますか。

患者の心理状態

人は病気の告知を受けると、どのような心境になるのでしょうか。
医療における概念としては、告知から1週間以内が初期反応期である「第1相」、1週間から2週間が苦悩期である「第2相」、2週間から3カ月が適応期である「第3期」とされています。
第1相では、まず自身ががんということを信じられないといった反応です。
これは当然で、ある日突然死刑宣告を受けるようなものだからです。
そして何も考えられなくなるといった反応が大半です。
極度の絶望感に襲われると、何から考えてよいのか分からなくなります。
それが普通の反応です。
そしてその後の第2相では、いよいよがんに罹患したという現実を受け入れるようになります。
だからといってすぐに治療に向き合おうといったポジティブになれる方はほとんどいません。
ポジティブに向き合っても、治らないのでは、といった不安が先に浮かびます。
そして自身の今後の生活や仕事、家族などのことを考えるようになり、出口がない悩みと感じてしまいます。
この時期は特に不安になり、あまり眠ることができなくなったり、食欲が沸かなくなったり、今まで普通にできていたことができなくなります。
そして強いストレスによって、集中力や思考力も低下してしまいます。
その後の第3相になると、がんの罹患に対して正面から向き合うことができるようになります。
今の現実を受け入れ、治療方針や仕事や家族のことをしっかりと考えるようになり、今後に備えて活動を始めることができるようになります。
とはいっても精神が安定したというわけではありませんので、家族や身の回りの方は常に患者に配慮が必要となります。