がんという病気

1度罹患すると完全に治すことが極めて難しい病気、それががんです。

がんという病気

一昔前までは、患者に対してがんの告知は取り扱いが非常に難しいものでした。
現在当然と考えられているような「告知」をすることに対しても抵抗がありました。
それは、がんといえば不治の病とされていたからです。
がんという告知は患者にとって死刑宣告のようなもの、とさえ考えられていました。
ですが昨今の医療現場において、がんの告知は一般的にされるものとなりました。
これはがんの治療技術の進歩による医療処置の期待の上昇や、余命を有意義にしてもらうといった考え方などが影響を与えています。
ですが、がんに対する治療技術が進歩したとはいえ、現在においても完治は非常に難しく、完全な治療の可能性を生むのは早期発見による早期治療です。
早期でなければ手術療法を用いても完治は難しいものとなりやすいです。
それでも告知が行われるのは、人々のがんに対する意識の変化によるものともいえます。
昨今は「クオリティオブライフ」という言葉が、がん治療を始めとして医療現場では盛んに使用されるようになりました。
これは「生活の質」という意味の英語ですが、がんを罹患した後の生活が治療だけで一生を終えるようなことが、果たして患者にとって最適のことなのか、という観点からの概念となっています。
もちろんがんの治療は重要なことですが、がんの治療には副作用がつきまとい、通常の日常生活を送ることが非常に困難になります。
それではあれば無理な延命を第1目的とせず、生活の質を本来のものに近づけるよう努力した方が適切ではないか、という考え方になっています。
もちろんこのクオリティオブライフに対する意見はさまざまです。
結局のところ、どの選択がもっとも適正であったかということは、事前において誰にも分かるはずはありません。
すなわちクオリティオブライフの推進とは、がんに罹患した患者に対して、がん治療における新たな選択肢として生活を重視するというものだといえます。
広い観点から鑑みて、がん治療を考えましょう。